男性が好きなもの―サラリーマンが似合う居酒屋

TV番組のニュースショー等でしばしば視る光景、サラリーマン男性の声を聴く、等のコーナーになると、東京なら新橋駅前のウィークデイ夜に、呑み屋帰りの酔ったサラリーマン男性へのインタビューが映し出されます。
やっぱり、新橋といえばサラリーマンの聖地。それも、OL女性もたくさんいらっしゃるとしても、男性サラリーマンおやじが似合うのです。
新橋駅周辺のガード下から横丁路地に密集する飲食店、居酒屋が並ぶゾーンそのものが、サラリーマン男性が集い、憩う場所であって、そこでの享楽が彼らの特権なのかもしれません。

最近は「女子呑み」という流行言葉もできて、女性同士でもお酒を呑みに行くことも一般的にもなってきました。一昔前でしたら、駅ガード下の一杯飲み屋や、トイレもない屋台の呑み屋等、皆無ではないにしろ、女性はほとんど見かけないものでした。そこはサラリーマンのようなオヤジの溜まり場で、女性の似合わない場所でした。
いまや、そのような場所もすっかり女性進出の侵食を受けています。「居酒屋」という言葉も、以前は縄のれんが掛けられ、赤提灯が店先に吊られた一杯呑み屋というイメージが主だったような気がしますが、いまやフランチャイズ展開を中心とする、内装もオシャレで、料理の種類も多い、女性も子供も入れるような「チェーン店居酒屋」のイメージが一般的には強く前にでてきています。

日常の仕事等のストレス、人間関係のしがらみを逃れて、いっときのくつろぎと酔いを求めて、男たちはどこへ行くのか?
繁華街の奥や一隅に、古くから店構えを残すような、ガード下や細い路地裏に、カウンターだけの旧来正統「居酒屋」とかに密かに逃げ込んでいるのです。でも、少なくなりました。そいう店は。
東京なら、山手線の新橋、新宿、渋谷、池袋etc.…の大きな駅周辺繁華街にはまだまだ。あるいは少し郊外の私鉄沿線の旧街道筋、あるいは旧遊郭のあったような街、下北沢、三軒茶屋、浅草とか。あるいは東京東部・南部の下町地域とか。
まだまだ多くありますが、しだいに幅を狭めて、途絶えつつあるような寂しさを感じています。

「居酒屋」が男の、オヤジの特権的な場所ではなくなってきていること。
まあ、それが悪いとはいえませんが、家庭も含めて、男の、オヤジの独特の居場所が狭まってきているような気がします。
「女子呑み」が悪いとは申しません。女性が呑み屋に来てはいけないなんて、男女差別も女性蔑視の気持ちは毛頭ありませんが、「男子呑み」にふさわしい場所、空間、解放区もあって少しはほしい、あってもいいと願うだけです。 Tagged


PR